白神山地アートミュージアム十二湖(2019年10月~2022年7月)について
白神山地アートミュージアム十二湖について
2019年10月22日は、江川正幸さんが白神十二湖に、「白神山地アートミュージアム」を開いた日。
「白神山地アートミュージアム十二湖館」
2022年7月に十二湖館の所有者の諸事情により終了しました。
「白神山地アートミュージアム十二湖館」では、大画面の4Kテレビで、江川さんが50年かけて旅した、世界各地の自然生態系と、そこに暮らす人たちの映像を観ることができた。
白神山地と屋久島が世界自然遺産に登録後の、40代の江川さんと、竹田津実さん(北海道在住)との対談動画から引用 (以下)
江川正幸さん「北海道のブナ原生林とクマゲラの関係を観てきましたが、道南では広範囲にブナ原生林の皆切が進んでいます。気になります。道南では重要な自然環境ですね。何とかしてほしいです。動物は、木を伐採されると、人里に降りてきますからね。それでトラブルとなる。中心となる生息地を、お金をかけてもいいから守る。その初めのテストケースが、屋久島であり、白神山地なんでしょうね。北海道でも、森林として重要な地域を残していいと思うし、期待しています。東北に関しますと、奥羽山脈が背骨のようにあるんですが、航空写真などで見ると、全部が、パッチワーク状に、継ぎはぎ状に伐られていて、原生林として残されているのは、いままで、林道がなく伐られてこなかった、白神山地だけなんですよ。だから、本州の自然は危ない(状態)という感じで」
竹田津さん「田中光常さんを第一世代として、第三世代となる江川さんは、写真を通じて、こういうことをしていきたいということが、ありますか」
江川正幸さん「写真だけじゃないというところで。動物を知ってもらうためには、じっくりと調査して、その過程じたいがおもしろいわけですし、もちろん、この過程で、いい写真を撮らなければいけないわけですけど、写真を目的としないで、自然との関わりとか、動物の関わり全体、ナチュラルヒストリー的な本が、これから日本で必要とされるんじゃないかなと思っています。自然の流れとか、何でここに動物がいるのかとか、氷河時代からの地球の歴史が関わってくることで、そういう奥深い世界、それはひとつのものがたりだし、ドラマですし。生態のドラマだけじゃなくて、ナチュラルヒストリー、自然史のドラマがわかるような本づくりをしていきたいと思います」
引用おわり
新聞掲載:
秋田魁新報2019年(令和元年)10月22日
”八峰町の写真家 江川さん 白神の奥深さ伝えたい青森十二湖に展示会場開設”
白神山地アートミュージアム十二湖館を報じた新聞タイトルから引用
北羽新報2020年(令和2年)6月20日 :提供北羽新報社
展示施設が再開 写真家の江川さん 青森県深浦町で 白神山地の魅力発信
江川正幸さんは2022年9月8日に病気のためこの世を去りました。68歳でした。
(北羽新報社提供 2022年10月13日 おくやみの欄から)生前の本人の意向、ご家族の要望により葬儀・告知はありませんでしたが、生前の江川さんと親交のあった方に、むけて。「ありがとうの会」を開催し、皆様と一緒に故人との思いでを語り合ってきました。
北羽新報2022年10月24日 八峰町写真家の江川さんを偲ぶ 作品鑑賞、思い出語り
「ありがとう江川正幸さん」・白神
日時:2022年10月23日(日)10時~16時
民宿:「花みずき」の一室にて
「ありがとう江川正幸さん」・秋田市
日時:2022年11月10日(木)10時~16時
秋田市:木曜美術館にて
「ありがとう江川正幸さん」in弘前
日時:2023年5月21日(日)10時~16時
弘前市:宮園第二団地集会所にて
今後も開催の予定です(このブログで告知予定)
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