能代市議会への陳情書「貴重な文化遺産である天然秋田杉校舎・旧仁鮒小学校について専門家の学術調査を受け入れることを求める陳情書」
9月の能代市議会に陳情書
「貴重な文化遺産である天然秋田杉校舎・旧仁鮒小学校について専門家の学術調査を受け入れることを求める陳情書」
を提出しました。
陳情事項
1. NPO法人木の建築フォラムの専門家による学術調査要望を受け入れること。
2.仁鮒小学校は文化財的な価値がないとしてきたこれまでの能代市の対応が適切であったのか?能代市の校舎解体の根拠が失われたことも含め、議会でも検証をすること。
3.映画「ハーメルン」の舞台となった福島県昭和村の旧喰丸小学校の状況を鑑み、旧仁鮒小学校の校舎解体の是非について議会で再度検討いただくこと。
4.体育館解体について、能代市が将来の解体を前提とした基本方針を見直し、あらためて住民の意向を確認すること。
(添付資料:公開用)
安藤邦廣先生から
能代市の答弁に対して
北羽新報社提供2024/9/10
9/9畠貞一郎議員の一般質問に能代市が回答しました。(北羽新報)
この点について専門家である安藤邦廣先生からコメントをいただきました。
『新聞記事によれば、
議員からの「価値を調査すべきという要望」という質問に対して、
市長は「文化財として指定を受けようとする場合は、価値の評価だけではなく活用を図ることが求められており、今回そこが欠けている。」
と答弁されている。
1)文化財の指定を求めているわけではなく、
文化財としての価値を明らかにするために調査の必要性を要望しているのである。
2)市長の答弁では、文化財としての指定を受けることに問題をすり替えている。
そして、指定しなければ文化財ではない、という誤解がある。
「文化財保護法に基づく 文化財保存活用大綱・文化財保存活用地域計画 作成等に関する指針」令和5年3月 文化庁 によれば、
対象とする「文化財」には「国や地方公共団体に指定等されたものだけでなく、
何ら行政による保護措置が図られていない、いわゆる未指定文化財も含まれる」と明記されている。仁鮒小学校はこれに該当する。
3)したがって、価値の調査の必要性を認めない理由にはならない。 』
(ここまで安藤邦廣先生の見解)
陳情提出2024/9/2
(記者提供2024/9/2)
更新日:2024/9/14
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