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仁鮒小学校は生きている「仁鮒小学校と共に未来へ! 」:天然秋田杉校舎 仁鮒小学校へのメッセージをお待ちしております

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 樹齢約350年の天杉のいのち 「仁鮒小学校と共に未来へ! 」 天然秋田杉校舎 仁鮒小学校へのメッセージをお待ちしております ©江川正幸 / Facebooプロフィールより 写真向かって右は、2014年に住民が仁鮒小学校保存活用のために立ち上げた「響にぶなの楽園準備会」の第二期代表の畠山為吉さん(元森林軌道車運転手)、写真左は、この活動の理念から実務までのすべてを担ってきた江川正幸さん(写真家)。 ******************** 【緊急告知】 2024年9月17日(火)17:30  仁鮒小学校 校門前集合(30分程度) 仁鮒小学校卒業の有志 Hさんの呼びかけで 仁鮒小学校の未来を願うメッセ―ジを校舎に届けます   (※メディア取材、SNSへの投稿も予定しています。ご配慮が必要な方は現地でご相談ください。) 【Google MAP】〒018-3113 秋田県能代市二ツ井町仁鮒後山52−1 9月16日は敬老の日。今年は、仁鮒小学校創立147年目のお祝いの年です。 卒業生の方々が、遠くからも、仁鮒小学校に会いに来ました。新聞に重機による解体が始まることが出て、驚いて駆けつけてくれたのです。 卒業以来初めて校舎を訪れるという女性は、自然いっぱいに包まれた校舎裏のグラウンドで、すっと、指にトンボをはさみました。 子の頃は、全部の指にトンボがはさめるぐらいにたくさんトンボがいたと、懐かしそうにお話しくださいました。 今は、アザミや在来小菊、ツユクサ、ツリフネソウなどが鮮やかに咲き誇り、トンボや数々の蝶々、セミや秋の虫たちが、賑やかです。 この楽しい思い出いっぱいの校舎と、校舎を暴風雪から守ってきたまわりの樹木が、玄関の三本の木以外皆伐されて、更地になるというのです。 この、にぎやかな仲間たち、子の頃から共に遊んできたものたちは、どうなるのでしょう。 校舎とまわりの樹木が失われると、切石方面からの強い風や吹雪が、もろともに家に当たるようになると、心配する住民。 専門家が、この自慢の仁鮒小学校を調査すると言ってくれているのに、なぜ、能代市は答えないのか。 白神山地と天然秋田杉に学ぶエコツアーの拠点にという要望について、なぜ、真剣に話を聴かないのか。 今までにも4校の天然秋田杉校舎が多額の税金で壊されましたが、ほんとうに、これでよかったと住民はおもっているのでしょうか。 大

仁鮒小学校の学術調査を求める要望書(木の建築フォラム、日本建築学会東北支部)

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 仁鮒小学校の学術調査を求める要望書 NPO法人木の建築フォラム 北羽新報社提供2024/8/24 日本建築学会 東北支部 ウェブサイト 2024/9/9公開 「仁鮒小学校校舎・体育館の学会調査要望書提出報告」 https://tohoku.aij.or.jp/hozon _____________________ 「旧仁鮒小学校の学術調査のための、解体工事の一時停止と、立ち入り調査の許可のお願い」 ・仁鮒小学校と未来を生きる会 (代表 金野 正道) ・特定非営利活動法人 木の建築フォラム (理事長 大橋 好光)

能代市議会への陳情書「貴重な文化遺産である天然秋田杉校舎・旧仁鮒小学校について専門家の学術調査を受け入れることを求める陳情書」

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 9月の能代市議会に陳情書 「貴重な文化遺産である天然秋田杉校舎・旧仁鮒小学校について専門家の学術調査を受け入れることを求める陳情書」 を提出しました。 陳情書 PDF 陳情事項 1. NPO法人木の建築フォラムの専門家による学術調査要望を受け入れること。 2.仁鮒小学校は文化財的な価値がないとしてきたこれまでの能代市の対応が適切であったのか?能代市の校舎解体の根拠が失われたことも含め、議会でも検証をすること。 3.映画「ハーメルン」の舞台となった福島県昭和村の旧喰丸小学校の状況を鑑み、旧仁鮒小学校の校舎解体の是非について議会で再度検討いただくこと。 4.体育館解体について、能代市が将来の解体を前提とした基本方針を見直し、あらためて住民の意向を確認すること。  (添付資料:公開用) https://drive.google.com/file/d/1MocjcmPBbmRbFJ_SkT_jmkuvTE4vKrTX/view?usp=sharing 安藤邦廣先生から 能代市の答弁に対して 北羽新報社提供2024/9/10 9/9畠貞一郎議員の一般質問に能代市が回答しました。(北羽新報) 市長答弁 「価値の評価だけでなく活用を図ることが求められており、今回はそこがかけている」 この点について専門家である安藤邦廣先生からコメントをいただきました。 『新聞記事によれば、 議員からの「価値を調査すべきという要望」という質問に対して、 市長は「文化財として指定を受けようとする場合は、価値の評価だけではなく活用を図ることが求められており、 今回そこが欠けている。」 と答弁されている。 1)文化財の指定を求めているわけではなく、 文化財としての価値を明らかにするために調査の必要性を要望しているのである。 2)市長の答弁では、文化財としての指定を受けることに問題をすり替えている。 そして、指定しなければ文化財ではない、という誤解がある。 「文化財保護法に基づく 文化財保存活用大綱・文化財保存活用地域計画 作成等に関する指針」令和5年3月 文化庁  によれば、 対象とする「文化財」には「国や地方公共団体に指定等されたものだけでなく、 何ら行政による保護措置が図られていない、いわゆる未指定文化財も含まれる」と明記されている。 仁鮒小学校はこれに該当する。 3)したがって、価値の調査の必要性

仁鮒小学校の価値を伝える集い(動画公開のお知らせ)

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  なぜ秋田県能代市二ツ井の天然秋田杉校舎 旧仁鮒小学校に価値があるのか? 天然秋田杉校舎の価値を伝えてくださった 安藤邦廣先生、中村琢巳先生 のご好意により、2024年6月1日の講演の内容を公開いたします。 「天然秋田杉校舎・仁鮒小学校の価値を伝えるつどい」 2024年6月1日講演会(短縮公開版 約30分) 主催:旧仁鮒小学校を愛する会 共催:(一社)白神山地アートミュージアム、 仁鮒小学校卒業生有志(ZOOM配信 中村琢巳さんの動画を編集) https://youtu.be/MCnl6ZUOpwA (Youtubeリンク) 講演の概要 講師:安藤邦廣 (筑波大学名誉教授) ・仁鮒小学校校舎・体育館は天然秋田杉を用いた文化財的な価値がある。「日本遺産に匹敵する」 ・今回、旧仁鮒小学校の視察に訪れて4度目だが、校舎と体育館内部を視察できず、大変残念だ。 ・300年を超える樹齢の天年秋田杉で建った旧仁鮒小学校は、日本のトップレベルの質の木造建築物だ。これからの日本の木造建築を考える時の、大きないしづえになる。 ・天杉がどのように製材されて、長年の木造建築物としてたえているのか。天杉は300年間強度を保ち、少しずつおとろえる。耐震補強をすれば、あと200年何ともない。体育館も同様だ。 ・江戸時代以降の林業、製材、建築の蓄積がある天然秋田杉産地で、有形・無形の歴史と文化を、しっかりと記録に残し、日本の、世界の天杉を伝えてゆく象徴として、仁鮒小学校がある。 ・すでに能代市が登録済みの日本遺産「北前船」と共に、その荷であった天然秋田杉文化を伝えてゆかなければならない。 ・「西の吉野、東の秋田」と評されている吉野林業は、日本遺産に登録している。  地域再生のために、天杉文化のよみがえりが必要で、その中心が仁鮒小学校なのだ。 講師:中村琢巳 (東北工業大学建築学部建築学科准教授) すでに貴重な建築物としてリストアップされている(近代建築総覧、歴史建築総目録等) 記録を残す意味でもさらなる調査が必要 ・すでに、旧仁鮒小学校の「近代建築」としての価値は、日本建築学会『近代建築総覧』(1980年発行)や、秋田県教育委員会の『秋田県の近代和風建築』(2004年発行)に掲載されおり、文化財としての価値は明らかである。 ・景観的な価値、意匠としての価値、天杉文化に関する