仁鮒小学校の価値を伝える集い(動画公開のお知らせ)
なぜ秋田県能代市二ツ井の天然秋田杉校舎 旧仁鮒小学校に価値があるのか? 天然秋田杉校舎の価値を伝えてくださった 安藤邦廣先生、中村琢巳先生 のご好意により、2024年6月1日の講演の内容を公開いたします。 「天然秋田杉校舎・仁鮒小学校の価値を伝えるつどい」 2024年6月1日講演会(短縮公開版 約30分) 主催:旧仁鮒小学校を愛する会 共催:(一社)白神山地アートミュージアム、 仁鮒小学校卒業生有志(ZOOM配信 中村琢巳さんの動画を編集) https://youtu.be/MCnl6ZUOpwA (Youtubeリンク) 講演の概要 講師:安藤邦廣 (筑波大学名誉教授) ・仁鮒小学校校舎・体育館は天然秋田杉を用いた文化財的な価値がある。「日本遺産に匹敵する」 ・今回、旧仁鮒小学校の視察に訪れて4度目だが、校舎と体育館内部を視察できず、大変残念だ。 ・300年を超える樹齢の天年秋田杉で建った旧仁鮒小学校は、日本のトップレベルの質の木造建築物だ。これからの日本の木造建築を考える時の、大きないしづえになる。 ・天杉がどのように製材されて、長年の木造建築物としてたえているのか。天杉は300年間強度を保ち、少しずつおとろえる。耐震補強をすれば、あと200年何ともない。体育館も同様だ。 ・江戸時代以降の林業、製材、建築の蓄積がある天然秋田杉産地で、有形・無形の歴史と文化を、しっかりと記録に残し、日本の、世界の天杉を伝えてゆく象徴として、仁鮒小学校がある。 ・すでに能代市が登録済みの日本遺産「北前船」と共に、その荷であった天然秋田杉文化を伝えてゆかなければならない。 ・「西の吉野、東の秋田」と評されている吉野林業は、日本遺産に登録している。 地域再生のために、天杉文化のよみがえりが必要で、その中心が仁鮒小学校なのだ。 講師:中村琢巳 (東北工業大学建築学部建築学科准教授) すでに貴重な建築物としてリストアップされている(近代建築総覧、歴史建築総目録等) 記録を残す意味でもさらなる調査が必要 ・すでに、旧仁鮒小学校の「近代建築」としての価値は、日本建築学会『近代建築総覧』(1980年発行)や、秋田県教育委員会の『秋田県の近代和風建築』(2004年発行)に掲載されおり、文化財としての価値は明らかである。 ・景観的な価値、意匠としての価値、天杉文化に関する